秋の夜長に勝手に石見神楽を解説しようじゃないか。

島根西部の伝統芸能・石見神楽を妄想と主観で解説してます。ビギナー向け。

注:大元神楽を見に行きたい人、マジで必読。

ハロー、どうも、生きてますよ。

全然更新しないから死んだと思ってたと言う声があちらこちらから聞こえてきます…。おま、せっかく「わろてんか」効果でアクセス数伸びてたのに「半分、青い」になってんじゃねーか!、何にもしてないのに毎日ちゃんとアクセス数あるじゃねーか!、もうすぐ1万view行くじゃねーか!

 

ボーッと生きてんじゃねーよ!!!!! 更新しろよ!!!

 

…叱らないで、叱らないでくれ。

私はこれでも色々してたんだ…。だけど文字に起こすのがたいぎかったんだ(訳:面倒くさかったのです)。決してレドベルちゃんやWeki Mekiのファンカメを漁ってたわけじゃないんだ…。ブログを増やしてそっちに時間を取られてたとかじゃないんだ…。腰を痛めたからやることないしブログ書くかな…って思いついたわけじゃないんだ…。

ということで(?)、こんな僻地に来て下さるみなさまに感謝、感謝し、心機一転、がんばってブログ更新していこうと思います。これからもよろしくお願いいたします!!

 

さてですね、今年は平成30年・昭和93年・大正107年の戌年。平成最後の夏とか言ってますけども、私にはそんなうかれポンチになってるヒマはありません。今年の夏は忙しいのです。別に引きこもりだから予定がないという負け惜しみではない

 

今年の秋には、市山大元神楽があります!!!!!!!!

 

すごいでしょ!!今まで大元神楽の凄さをちょろちょろとご紹介してきましたが、このブログを始めて良かったなーと思うことの一つに、大元神楽への理解を深めるきっかけになってくれたというのがあります。

あー、うん、確かにね、マイナー中のマイナー、どマイナーですよ?数人のガチ勢がついたインディーズバンドみたいなもんですよ?公式の供給不足ですよ?

でもね、心が動かされるのに理由はいらないし、すごいと感じたものに出会えたことこそ素晴らしいんだから、存分に愛でて行けばいいんですよ???

………なんか途中からただのオタク論になってて自分でビックリしたわ。

そういうわけで、今回は秋に行われる本祭の予習を兼ねて、聖地・大元神楽伝承館へ行ってきたレポをご紹介。久々の更新でこういうことする、それがこのブログ。

 

 

 

 

てゆうか結論だけ先に言わせてもらうと、、、、、

 

道のりが、マジで遠いから

 

研究者さま、卒論研究生、大元神楽見に来る人々、、、

お願いだから、この記事参考にしておくれ…。オタ社中との約束だ…。

 

 

 

Phase1. 目的地に辿り着こう

まず、大元神楽伝承館とはなんぞや??という人はコチラ桜江観光協会さまによる公式ページをご覧ください。ちなみに、秋の例大祭が行われるお宮さんも伝承館の近くにあります。

伝承館は、島根県江津市桜江町市山ってとこにあるんですが、島根県にはどうにかして来てもらって江津市にも一生懸命辿り着いてもらって、ってこの時点でもうすっごいハード…。以前は最寄り駅の川戸駅まで三江線使ってビューンと来れましたが、三江線廃線になってしまったね…。(私が行ったのは廃線前だったので…。)

なので…、そうだね…、オススメしたい苦肉の策は江津駅までなんとかして来てもらって、そこから桜江行きのバスを使って川戸駅まで来てもらう、ですかね。*1 *2

思ったより便数全然無くて乗り遅れたら死(byしまねの吉田くん)ですが、石見川本行きのバスに乗って40分くらいボーっとしてたらつくみたいです。江津駅から¥480です。

んで、こっからが超大事。

公式ページには「川戸駅から徒歩約15分」って書いてある。

 

・・・・・・・・・!!!!!??????

 

川戸駅から徒歩約15分」…だと…??

 

 

・・・・・ッ死!!!!・・死ぬ死ぬ、死ぬから!!!

 

これほんと、訂正してあげた方が良いよ~(´;ω;`)

だからみんな歩いて来ちゃうんだよ~(´;ω;`)

なんか聞くところによると川戸駅から歩いてきた」とか「バスの便数少ないから待つ時間もったいなくて」とか「タクシーいなくて」とか「行き方が分からなくて困ってた人がいたから車で送ってあげた」とか「近くに喫茶店はありませんか?って聞かれてそんなものないから自分ちでコーヒーだしてあげた」とか伝説がすぎる!!!話が面白すぎるよ!!なんなの桜江町!!

いやぁ、なんというか、人の良すぎる桜江町民ならではの逸話で心温まるけど、今の時代どうなの??と思う節がアリアリなので、ここらへん早急に改善すべきだと思うわ。

 

いいですか、みなさん。

まずは、こちらのGoogleマップをご覧ください。

 

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おわかりいただけただろうか…。

 

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全ッ然、徒歩15分じゃなくね!!!!!?????

約しすぎでしょw!!走っても15分でつかんわwww!!!!! 

いやいやいやいや、3.3kmってけっこうあるからね!?それを15分ってw単純計算して5分で1.1㎞でしょ??しかも起伏が結構ある土地で!!ハードすぎだわwww

 

シーズン前の今こそ、早急に対策が必要よ。

 

ま、そんな感じでね、川戸駅から徒歩は自殺行為だということがお分かり頂けたと思うので、今から行くみなさんはおとなしく「市山コミュニティーセンター行き」のバスを使って下さいね(懇願)。それかタクシーに電話して送迎してもらうと良いでしょう。*3

自分は一応土地勘がある人間なので最初から「ムリゲー…( ˘ω˘ )」って分かってたから八戸川沿いをぶらぶら歩いて(寒い時期だったのでちょうどよい運動になるかなと)1時間ちょいかかりました笑。荷物いっぱいある人は肩がもげると思います。

ほんとねー、こういう所だと思うんですよ、江津市は!地元民が「ようきちゃんさったのに…」って親切で色々してて気付かないのか情報アプデしてないとこ多いんですよね!そういうとこ良くないと思うよ!!ブルジョアバス走らせてる場合とちゃうよ!(突然のディス)

 

 

Phase2. 伝承館を見つけよう

んで、ようやく「市山コミュニティーセンター」に着いたわけですが、多分みんなこう思うんだよね…。

「公民館・・・じゃなくね?????」

ってね…。 申し訳ない…。そうよね、都会の人はそう思うよね。

「市山コミュニティーセンター(市山公民館)」はさっきの公式サイトを見ればお分かりの通り、廃校を活用して現在は公民館となった建物です。なので見た目全然伝承館じゃないし、全然公民館じゃないけどそこで合ってます。公民館内に併設されてます

じゃあ、気を取り直して公民館に入ろうじゃないか!!って、

「玄関・・・どこにあるん?????」

コレ私だけかもだけど、出入口分かんなくて5分くらい建物の周りをぐるぐるぐるぐる回ってました。分かんなさすぎて危うく不法侵入しかけた。

たぶん昔の来賓・職員用昇降口が現在の玄関で、校庭側の中央にあります。校門からちょっと入って奥にくぼんでるとこにあるので一生懸命ミッケして下さい。

玄関入って正面の教室が管理室のようでしたので(中から外は見えにくいので学生に戻って「コンコン、しつれーしまーす」って入るべし)「伝承館の見学に来ました」と一言声をかければ、伝承館のある教室に案内してもらえます。

 

 

Phase.3 伝承館を楽しもう

やっと、やっとの思いで伝承館の中に入ることができましたね~!!ヨカッタ!!

内部はもうホント、マジ、すげぇのよ。突然語彙力を喪失するほどに。

なんかね~、住みたい。ここに定住したい。

面などの小道具類はもちろん舞台の祭壇まで完ッ全再現されてるし、今までの祭りを写真に収めた貴重資料も、口上本も舞方・囃子方の指南本*4もあって、かき集められるだけの歴史と現在の形が見事にディスプレイされてる。…ここはワンピースか?

そして一番摩訶不思議なのは、観覧料無料なことよ。このご時世ありえるかい?

 

不思議なところだ、桜江町。

 

これはギークな神楽好きなら一回行くべき。神楽の感じ方がきっと変わる。

興奮して写真撮りまくったのに、撮影許可は取ったけどブログにアップしていいですか~?って聞くの忘れたから、写真が無いんだ!!すまない!!

写真載せれないのが悔しくて仕方ないんだけど、室内はすごーーく清潔で、ギャラリーとホールが一緒になってるって言ったらいいのかな?とにかく美術館みたいだった!

備え付けのTVで過去映像を見れる(!)ので、ほんと至れり尽くせりでした。舞い方の研究が出来るのはとても嬉しい。大元神楽独特の所作おもしろい。

一番驚いたのは、平成16年開設と思えないほど部屋の隅々まで新しい印象を受けたことでした。実際そこにある資料たちはどれも超貴重なんだけど、とてもだいじに、だいじに保管されてきたのが感じられて、物から自信?が溢れてました。

神憑りのある大元神楽だし、物に神様がつくのは全然不思議ではなくて。

部屋全体が「こんなに愛されてて、いいでしょ~?」って。

嫌味じゃなくて、自信満々に言うものだから。

 

結局、2時間ちょっと滞在したけど、正直1日中のんびりしたかったですね~。

研究目的だけじゃなくて、土地や道具に耳をすませる一日にしても良かったな、と心残りに思いながら帰宅しました。

市山公民館の職員の方、来館時には親切に色々お気遣い頂き、大変ありがとうございました!!

 

 

もう一回、大元神楽の前に行きたい!!!

 

 

☞これからシーズンに入っていくので、「行きたいけど、情報が少なすぎて不安」「交通ルートだけでなく周辺情報も欲しい」「ディスりすぎて江津市という場所に懸念しかない」という方がいらっしゃれば、私的な意見にはなりますが、お答えできる範囲で情報提供させて頂きますので、お気軽にコメント頂けましたら。

なお、大元神楽伝承館は本当に貴重な資料だらけですので、マナーをきっちり守らないと天罰が下ると思う。

*1:広島駅から出てる乗合高速バスで「旭停留所」まで出て、タクシー呼んで現地に向かうという手もあります。が、この高速バス「いさりび号」には車内トイレが無いので寒い時期はただの拷問。心して乗って下さいね震。

*2:補足:江津駅前にステーションホテルが新しくできたので、そちらに宿泊されると滞在中ちょっとラクかもしれないですね。宣伝です。

*3:バスは市山行きの市営バスかスクールバスがあるので時刻表を要確認。タクシーは地元の高齢者の大事な交通手段なので捕まらないときがあります。前もって電話予約しとくと安心かもしれません。

*4:舞い方、囃子の仕方をここまで詳細に書き留められた資料って無いよ!?大学でコピーさせてもらって保管した方がいいんじゃない??